刈急運輸の原点は?
当社の出発点は、太平洋戦争が終戦を迎える1年間の昭和19年、現社長の祖父にあたる鬼頭伊与次が創業した「鬼頭組運送店」になります。伊与次は東京の蒲田で惣菜屋を営んでいましたが戦時統制によりやむなく移転を受け入れ、食材を貨車一台に積みで地元に戻ってきたそうです。創業者の不屈の精神、レジリエンスは、今も当社の根底に流れ続けています。
刈急運輸とはどんな会社なのか、四方山話を交え、さまざまな角度からご説明いたします。
当社の出発点は、太平洋戦争が終戦を迎える1年間の昭和19年、現社長の祖父にあたる鬼頭伊与次が創業した「鬼頭組運送店」になります。伊与次は東京の蒲田で惣菜屋を営んでいましたが戦時統制によりやむなく移転を受け入れ、食材を貨車一台に積みで地元に戻ってきたそうです。創業者の不屈の精神、レジリエンスは、今も当社の根底に流れ続けています。
伊与次が個人事業主として立ち上げた鬼頭組運送店は、現在の豊田自動織機さまの前身となる株式会社豊田自動織機製作所の構内運搬を請け負っていましたが、時代の要請により昭和28年に刈谷急配合資会社に法人化し、発起人には「トヨタの大番頭」と称される株式会社豊田自動織機製作所の代表取締役社長石田退三氏も名を連ねました。当社の重要な顧客資源となる豊田自動織機さまとの関係はこの時からスタートしています。
会社設立は昭和43年(1968年)です。代表取締役には鬼頭伊与次が就任しました。現在の社長の父である鬼頭勝彦がこれを引き継いだのが昭和56年(1981年)。バブルが膨らみ出す少し前です。
1980年代は本格的なモータリゼーションと土地や株等の資産価格の上昇により、バブル景気に突入していきます。しかし二台目社長の鬼頭勝彦は、こうした浮かれた風潮とは真逆の経営をします。いざという時に備え「会社に金を残す」という方針のもと、安易な拡大路線を取らず、堅実な成長を遂げていきました。社員数も100名前後を維持、その教えのおかげで現在も無借金経営が続いています。
「報恩」です。苦しい時期に助けていただいたその恩に報いたい、その一念から生まれた言葉です。勤勉で厳格な人間であった伊与次は、物事に線を引き理屈をつける性格である一方、不遇な環境の若者を支援すべく、保護士として鑑別所から出所した少年を家に泊めたり、仕事を紹介したりと、愛情深い人間でもありました。
現在も東浦町のアダプトプログラム(里親制度)に登録するなど、会社の周辺環境美化に努めています。また、東日本大震災による津波で機械などを流失した東北地方の事業者に対し、4トントラックを提供するなど(刈谷商工会議所・東北六県商工会議所連合会による遊休機械無償マッチング支援プロジェクト)、機会があるごとに積極的な社会貢献活動を行っています。
鋼材の輸送に携わる乗務員は30名弱、全体の4割弱、これに対し自動車部品の輸送に携わる乗務員は50名弱、全体の6割強という構成です。豊田自動織機さまを基軸に関連企業の運送業務を受託しており、近年は単純輸送に倉庫事業を加える形で収益力の向上を図っています。
運行管理者を含め3交代制で24時間対応しています。昼と夜の勤務は1週間単位でスイッチしています。部品輸送はお客様単位でチームを編成しています。鋼材輸送、自動車部品輸送ともに長距離輸送はありません。荷積み・荷降ろしはフォークリフトを使用しています。
40代が中心に乗務員職の未経験は44%、前職は社会保険事務所や洋菓子店勤務、自衛官、製造業の技能職など様々です。トラックやトレーラーなど大きな車を動かすことに興味がある方が多いようです。中型免許を持たない方も入社可能ですが、入社後は自費で取得していただくことになります。
会社訪問をしていただいた際に、2ヶ月間にわたる研修の中身やその効果について説明しています。一般に乗務員職は、時間管理がずさんだったり、長時間勤務を強いられたりするなど、心身に過度な負担がかかるケースや、運転や荷物の取り扱い技術は個人任せで教育研修をおざなりにしている場合があると聞いています。当社は全く逆で、厳格に運行管理を行なっているため、そのような心配がありません。この点を確認され納得して入社される方が多いようです。
プロの運び屋になるには、運転免許とは別次元のスキルが求められます。交通事故を起こさない、違反をしないに加え、荷物を壊さない、時間通りに運ぶためには頭も技も必要です。当社では、長年に渡り、いかにして事故を起こさないか、失敗から学び、研究してきました。業務中に遭遇する様々なリスクを予め想定し、これを訓練すれば、万一の事態にも慌てず冷静に対応できます。現在はこれを一つの教育体系としてまとめ上げ、ルール化しています。したがって習得することで、未経験者でもプロの運び屋になることができます。例えて言えば、強い部活のチームに初心者として入部したら、知らぬ間に自分も強くなっていたというようなもの。給与支給を受けながらプロのトランスポーターの教習を受けることができるので、運輸業を目指す方にとってのメリットはとても大きいと思います。
特に重視している点は「安全」という価値をどう捉えているかです。もう一つは、学習していただくに際し、これを素直に受け入れられる謙虚さ、正直さ、誠実さを持ち合わせているかです。さらに加えるならば、自分の考え、意志をしっかりもっているかどうかです。転職するからには、向上心、目的意識がベースにないと成功しません。プロになるということは、技能はもとより、最後の一手間へのこだわりを持てるかどうか。プロたる意識、自覚の部分が重要でして、最後は人間性が問われる仕事になります。
一般的な制度は完備していますのでご安心ください。特に重視しているのは健康管理です。事故を未然に防ぎ、社員とその家族の幸福に寄与するため、休みをしっかり確保することを重視しています。具体的には年間休日は105日+有給10日、GW・夏季・年末年始の長期休暇もあります。賞与は年2回支給しています。ちなみに平均勤続年数は12年です。健康診断においては40歳以上ではMRI・MRI、心臓CT検査も会社負担で受診していだけます。また運行管理者は乗務員の持病を把握し労務管理に反映させています。
ずばり堅実そのものです。同業から転職される方はびっくりするかもしれません。道徳面、財務、コンプラインスすべておいて、良い意味の堅さが当社の特徴であると思います。運転自慢が集い自由裁量を認める、個人商店の集まりのような会社ではありません。
「運び屋」のプロフェッショナルの養成に真剣に取り組んでいる会社です。若い方、ベテラン、そして未経験者も、当社にお越しになれば真のプロになれます。一緒に「事故ゼロ」を目指していきませんか。興味のある方は是非飛び込んできてください!